ノーマン・マクラレン「Canon」

いつのまにかはじまってた山村浩二氏のブログで動画(さわりですが3分ある)が紹介されてたのでメモ(といってもNFBのサイトからの動画ですが)。
ボクもこれはマクラレンの中でもかなり好きな作品です。

http://selene.onf.ca/extraits/56_e434_el.ramRealPlayer
※ちなみに他の作品のさわりも観られます(個人的には「A Chairy Tale」なんかもすごい好きです)
http://www.nfb.ca/trouverunfilm/realisateurs.php?idcat=11192&funct=realisateurs&v=h&lg=en&name=McLaren,%20Norman

山村氏はご自身があれだけのアニメーションを作っている作家なだけあって、他の作家との交流が多くてそのへんのエピソードも書いてあるんで読んでておもしろいです。以前から作家紹介のページはありましたが、ブログ化されたことで定期的に読めるようになった感じでうれしい。
http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/blog-date-20050624.html

…で、ここで山村さんに盗作じゃないか?と書かれている、「アルゴリズム体操」の某S氏ですが、ボクもこの人の作るものってあまりにそのまんま流用が多くて好きじゃないです。なんで妙に同意してしまった(上の動画だと、ほんとにその元ネタ部分まで観られないのが残念ですが)。

たとえばリプチンスキーの「Tango」とか「Canaon」のアイディアを流用したように見えますが明らかにひとつ先に発展させていると思います。
http://www.zbigvision.com/Tango.html

さらに、ゴンドリーが撮ったKylie Minogue「Come Into My World」なんて「Tango」の世界をかなり流用してますが、増殖してるタイミングやらVFX技術やらのおかげでまたひとつ先へ発展しています。
http://www.leclubdesad.org/archives/recherche/detail_projet.asp?ra=gondry&pers=11522&affinez=1&prj=4226&type=12

つまり、こういう作品なら過去のアイディアを下敷きにしてると感じても、決して盗作ではなく、アーティストのすごい才能という印象が強く、感動してしまう。

逆に、Greendayの「Redundant」も「Tango」を元にしてますが、こっちは正直そのまんまなんで、観てておもしろいとは思っても、発展してないんでそれっきりです。
http://www.warnerreprise.com/qt-ref/greenday_rp-redundant_ref.mov
S氏のものもどちらかというとこっち側。

まあこういう話って難しいですね。

◆「ノーマン・マクラレン作品コレクション」(asin:B00008CH55
ノーマン・マクラレン作品コレクション [DVD]
ちょっと高いけど、内容充実です。オススメ!


◆Zbig Rybczynski
のDVDはこちら↓で買えました(少し面倒だったけど)
http://www.zbigvision.com/

知られざるアニメーション
http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/

「アニメ」と書くといわゆるマンガアニメなんかイメージされるから「アニメーション」にしたいって書いてあったので、カテゴリを[animation]にしておきました。
でも個人的にはセルアニメもパペットアニメもアートアニメとか言われるようなのも線引きしたくないんで[アニメ]のカテゴリはそのままにしておくつもり