ジョルジュ・シュヴィツゲベル作品集DVD 2005/07/22


ついに!ついに!日本DVD化!

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以前イメージフォーラムからビデオ出てて、DVD化してくれとメール出したりしたんですが未定未定と軽くあしらわれてしまい、しびれ切らして最近海外版DVDを手に入れたとこでした。内容は、たぶん日本版も同じようです(ちなみに販売元はイメフォじゃないようですね)。

優れたデッサン力のもと、画面から無駄な要素を省き、シンプルな絵筆のドローイングにより、人間や世界を大胆に描き出す。正確さよりも生き生きとリアルに動かすことを大切にし、視点さえも自由に移動させながら、めくるめく変容を繰り返す。また、映像は音楽に見事にシンクロし、時に音楽自体が作品のテーマとなる。

最新作「影のない男」を含む4作品は日本初ソフト化。グラフィックデザイナーとして手がけたポスターを静止画で収録。
http://www.hmv.co.jp/news/newsdetail.asp?newsnum=505200045

収録作品

1.イカルスの飛翔 (3分/1974年)
2.遠近法(2分/1975年)
3.オフサイド(6分/1977年)
4.フランケンシュタインの恍惚(9分/1982年)
5.78回転(4分/1985年)
6.ナクーニン(6分/1986年)*
7.絵画の主題(6分/1989年)
8.破滅への歩み(4分/1992年)
9.鹿の一年(5分/1995年)
10.ジグザグ(1分/1996年)*
11.フーガ(7分/1998年)*
12.少女と雲(4分/2000年)*
13.影のない男(9分/2004年)*

 *日本初ソフト化
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1499655

「フランケン〜」はTahiti80がそっくりなビデオ作ってました。「オフサイド」はゴスペラーズがそっくりなビデオ作ってたそうです(未見ですが)。あちこちで引用されてることが多そうな作家でもあります(もちろん、本家のほうが格段にすごいでしょうが…)。

ちなみに日本初ソフト化は、上記引用では4作品となってますが、5作品ですね。それについていちおうひとことずつ個人的な感想を…

◆Nakounine ナクーニン(6分/1986年)
実写でした。中国で撮った写真のスライドショウみたい(ちょっと変化もつきます)

◆Zig Zag ジグザグ(1分/1996年)
すごく短いですが強インパクトな作品でした。ちょっとタッチが違うラフな印象ですがそれがまたいい。

◆Fugue フーガ(7分/1998年)
入れ子と繰り返しの中で変化をつけていく感じで「78回転」に近い印象。

◆La jeune fille et les nuages 少女と雲(4分/2000年)
「鹿の一年」のように物語性がありますが、後味はよかった。

◆L'Homme sans ombre 影のない男(9分/2004年)
ある平凡な男が自分の影と引き換えに華やかな人生を手に入れる、がしかし…
もうこれはとにかくすごかった。必見としか言えない。今までの作品の集大成という印象です。後半ちょっと手塚の「ジャンピング」ぽい。

あと、各作品開始前にカウントダウン映像が入ってて、その作品のエッセンスで作られてておもしろいです。DVD化にあたって作ったのかと思います(ちなみに海外版リリースは昨年秋)。

ポスター静止画のほうは「>」ボタンでどんどん見られるかたちでした。こんなにポスターも作ってたのか、ってくらい充実してました。


ちなみに海外版、本体こそ2,500円くらいでしたがシッピング含めたら5,000円近くになったんで日本版のほうがオトクかと思います。

ゆらゆら大陸より
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正確にはmixi経由。そっちのコミュでも上とほぼ同じ書き込みしてます。